マニフェストは手書きです。書き間違えます。
問題は、そのあとの直し方です。直し方を間違えると、間違いよりも重い話になります。
結論
- 修正液・修正テープは使わない
- 誤記は二重線+訂正印。元の記載が読める状態で残す
- 交付後に数量が変わったら、勝手に書き換えず、交付者に連絡する
- 事実に合わせる訂正は問題ない。事実と違う記載を作ると虚偽記載になる
なぜ修正液がだめなのか
マニフェストは廃棄物の流れを追うための記録です。
修正液で消すと、何がどう変わったのかが分からなくなります。 元が「5㎥」だったのか「0.5㎥」だったのか、追えない。追えない記録は、記録として機能しません。
二重線なら、
“`
数量 5.0 ㎥ ← 二重線で消す
2.0 ㎥ ㊞
“`
元の記載も、直した内容も、直した人も残ります。 これが求められている形です。

交付したあとに数量が変わったとき
現場ではよく起きます。見込みで書いたが、実際に積んだら量が違った。
このとき、運搬業者が勝手に書き換えてはいけません。
マニフェストの交付者は排出事業者です。記載内容を決めるのも排出事業者。実際と違ったなら、まず伝える。 そのうえで訂正してもらう、あるいは訂正の了解を得る。
「どうせ誤差だから」と自分で直すと、形骸化の一歩目になります。
虚偽記載との境目
ここが一番大事なところです。
| 扱い | |
|---|---|
| 間違えたので事実に合わせて直す | 問題ない |
| 事実と違う内容をあとから作る | 虚偽記載 |
虚偽記載は罰則の対象です。「直す」と「作る」はまったく別の行為だ、と覚えてください。
よくあるのが、返ってこないD票を「返ってきたことにする」という処理です。これは直しではなく、作っています。D票が返ってこないときの正しい手順は別にあります。

現場ではこうなっている
慌てて直すから、間違えます。
現場で、積み込みながら、相手に待ってもらいながら書く。間違えたら消したくなる。手元に修正テープがある。使ってしまう。
防ぐには、その場で直さないことです。
- 書き損じたら、新しい用紙に書き直す(複写なので無駄にはなるが安い)
- その場で判断できないことは、持ち帰ってから連絡する
- 車に訂正印を積んでおく
3つ目が地味に効きます。印がないから、消して書き直すという流れが生まれます。
<!– 現場メモ用:訂正で困った場面、社内で決めているルールがあればここへ –>
電子マニフェストの場合
電子なら修正機能があります。ただし修正できる期間に制限があるので、気づいたら早めに。
そして修正した記録が残ります。 これは監視されているという意味ではなく、自分を守る記録でもあります。いつ、誰が、何を直したかが残っているのは、あとで問われたときに強い。
よくある間違い
❌ 修正液できれいに消す
元が読めなくなります。
❌ 運搬業者が数量を直す
交付者は排出事業者です。連絡してください。
❌ 誤差だから黙っておく
形骸化の入口です。
❌ 返ってこない票を返ってきたことにする
虚偽記載です。

まとめ
- 修正液・修正テープは使わない。二重線+訂正印
- 元の記載が読める状態で残す
- 交付後の変更は交付者に連絡してから
- 「直す」と「作る」は別。事実と違う記載を作れば虚偽記載
- 車に訂正印を積んでおく
※取扱いは自治体により異なる場合があります。判断に迷うときは管轄にご確認ください。
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